ござるの海賊始め (2)
「ねえござる!海賊やろうぜ!」
拙者が混乱してゴザルジャンプを繰り返し、やっと落ち着いた頃に海賊の一人がそう声をかけた。
しかし当時のござるとしては実際のところ
「いや、今はいいかなーって。ほら、準備とか全然できてないでござるし」満々でござった。
そう、海賊になるにはかなりの準備がかかるのでござる。
税金対策は勿論のこと、名誉Pの残高や遠征隊員への連絡、
それに船の準備や装備の準備にそれから貯金や海賊になってからの金策等、
いわば海賊になるということは、これから一人で新しい世界で生きていくのと同義語だったのでござる。
しかし、
「たぶんこれからますます海賊衰退するから、人がいるうちにやらないとつまんないよ?」
それな、でござった(´・ω・)
MMORPGの醍醐味はまさに、人との関わりが欠かせないシステムでござる。
しかし、もはや海賊は不遇が不遇を重ねてその人との関わりが減少し
時期を間違えて加入すれば、自主的島流しドMコースと同義語だったのでござる。
「あと、称号でもっと早く泳げるよ?」
「おk、海賊なるでござる!」
拙者は海賊になることを決めたでござる。